日曜の朝レッドアイ(夜中のフライト)でカリフォルニアから帰って来た。私達を出迎えたのは冷たい霧雨にけぶる曇り空。曇天のグレイを背景に落葉樹の萌葱色の小さな葉っぱがパステルカラーのグラデーションを描いている。しっとりとそれでいて目が覚める程に美しい。
ブルブル震えながらほっと肩の力が抜けた。ここでは走らなくてもいい。居眠りをしてもいい。落ち着いてゆっくり考えられる。
カリフォルニアの澄み切った空を「ご破算に願いましては、の青い空」と表現したのは詩人の伊藤 比呂美だった。あまりにもあっけらかんとしていて、内省を求めない真っ青な空。そこには人に同じことを何度でも繰り返させ、ハイにさせる狂気が潜んでいる。ソーシャルネットワークの映画でザッカーバーグとその友達がカリフォルニアに移ったとたんに、気が違ったようにハイになって遊び出す。不眠症の覚醒した夜を誘う白っぽい太陽の光だ。たった4日の訪問だったけれど、私の睡眠時間も少なかったし、寝ることに何となく罪悪感があった。
それにしても、カリフォルニアの交通渋滞はひどくなる一方だ。2、3年に1度の割合で訪れる場所だけど、ドンドンひどくなっていて、そろそろ人間の忍耐を超すレベルに来ている。30分で行ける筈のところに2時間かかると生産的な生活はできない。でも公共交通機関のインフラは殆どないし、州政府は破産してるし、一体どうなるんだろう。
ま、他所の州の話だからいいんですけど(合衆国ですから、州が違うとあまり痛くないのです。)



